好田矯正歯科/歯列と歯ならびの治療

口臭

口臭というタイトルをつけたが、なぜかユニクロの話。
今年も昨年に引き続き、ヒートテックがよく売れたらしい。
私も早速昨年秋に上下を購入してみた。
まあまあ、薄い生地の割には暖かいかなあ、という感じ。
これはよさそうなので、年末にもう一組購入しようとしたら、もうすでに売り切れ・・・・。
そこで、イオンのトップヴァリューに同じような商品があったので、
そちらを試してみたら、それほど大きな差があるようには感じなかった。

それではなぜヒートテックが売れたのか？
ユニクロは若い人向けの店だが、若い人たちが保温のための下着の着用を考えたり、
友達と相談したりするだろうか？
ふつうはあんまりしないね。
男性はとくにね。
だって、年寄りくさくみられて馬鹿にされるものね。
だから、保温の下着は若者にとっての”タブー”の部分であったにちがいない。
ユニクロは、その”タブー”に正面から切って入って成功した。
色もいろいろ、形もいろいろ、薄いので着ぶくれなくスマートに着こなせる。

このようなことによく似たタブーがある。
それは口臭だ！
こんにちは！　今日のお天気は・・・・。　とごあいさつするが、
こんにちは！　今日はあなた口臭するね・・・・。　とは言わない。
我々歯科医師だって、患者さんに気を使って、”口臭するよ”と
なかなか簡単に言えない。
アメリカの映画の中でも、相手に捨て台詞を吐くときに、
”お前、口臭いぞ！”と言っているシーンは見たことがある。

口臭に触れられると、よほどショックを受けると思うよ。
でも、口臭させている人が以外と多いですね。
本人は、自分で気がつかないから始末が悪い。
原因は歯垢で、グラム陰性嫌気性菌が増えていることだ。
歯周ポケットの深い部分にいる悪者なので、ブラッシングだけでなくフロス
を毎日しないといけない。
フロスを通すと、歯垢を取るだけでなく酸素が到達するので
嫌気性菌は一瞬で死んでしまう。

そこで口臭チェカーを購入しました。
明日到着します。

セラミック製矯正装置・セラミックブラケット３

セラミックブラケットの続き

白いワイヤーがいよいよ使用に足りるものになってきた。
そうすると、今度は新たな問題が出てきた。

金属スロット入りのブラケットは素晴らしい用品であったが、白いワイヤーとの審美的なマッチング必ずしもよくない。
白いワイヤーには、真っ白なセラミックのみのブラケットが一番美しい。
金属スロット入りのブラケットは、なんとなく金属色が透過して薄暗くみえる欠点がある。
金属ワイヤーをセットするとその問題はほとんど生じなかったが、白いワイヤーをセットすると
とたんにその色調の欠点が目立つようになった。
おまけに、治療の初期にはごく細いワイヤーが使用されるが、この時に白いイワイヤーを使用すると、金属スロットの金属部分が見えてしまってせっかくの審美性が有効に生かされなくなった。

そこでどうする？
白いワイヤーを使用する場合には、最初から金属スロットのないセラミックブラケットを使用するしかない。
右の使用はその一例だが、かなり美しい。
しかし、昔の一時代以前の規格のものを使用するのか・・・・。

セラミック製矯正装置・セラミックブラケット２

セラミックブラケットの続き

最近は白いワイヤーが開発されてきた。
もともとは金属ワイヤーである。
これを芯にして、その周囲に何らかの材料をコーティングした商品が開発されてきている。
この商品も意外と歴史は古く、日本国内では20年位前にはランサーという会社が扱っていたように思う。

私の非常勤での出先での職場で購入して使ったことがあるが、コーティングが簡単にはがれてなかなか患者の満足を買える程度のものではなかった。
最近では、独国のフォレスタデント社のものが販売されていて、当院でも少しだけ購入して使用していたが、コーティンング剥離の問題はやはり十分には解決されていなかった。

ところが、昨年秋の日本矯正歯科学会で、ＴＰジャパン社が白いワイヤーの新製品を販売した。
これがすばらしい！
従来のコーティングされたワイヤーは、表面がざらざらでワイヤーとブラケットのスロットの摩擦が大きくて、実際の治療ではやや問題があって歯の移動はスムーズさを欠くのではないかという心配があった。
ところが、新製品はこれが素晴らしい！
なんと、ワイヤーの外側つまり前側のみにコーティングされていて、内側つまり後側つまりブラケットスロットに接触する部分は、金属が露出した構造になっている。
金属ワイヤーと金属スロットの摩擦の少ない点が生かされるメリットがある。
つまり、外側からは白いワイヤーの良い点を、内側からは金属ワイヤーの良い点の両方のメリットを兼ね備えている。

目から鱗・・・・。
どうして今まで誰も気がつかなかったのだろうか！
これなら以前までのざらざら感がある白いワイヤーを使用することはなくなる。
いやー、久しぶりにいいものを見つけました。
当然、その場で何種類かを注文。
ところが、注文がよほど多かったのか1カ月ほどしてから納品されました。
現在、これを主流に使用するに至っています。

セラミック製矯正装置・セラミックブラケット

セラミックブラケットは現在の矯正ではほとんど標準的に使用されている。この開発商品化は日本で最初に行われた。
私の入局2年目の秋のことだったからよくよく覚えている。
衝撃的だった！
もうすでに24－5年にもなりますか・・・・。
意外ですかね？
この種のものは米国での開発が当然の感がありますね。

米国では矯正は日常的に行われていて、おそらく現在の日本よりももっと当り前のことであった思われる。したがって、装置がそとに見えてもそれほど問題とされも考えなかったのだろう。
当時の日本では、今以上装置が見えることへのアレルギーは強かったと思う。
金属装置の目立つことが嫌さに歯の矯正を敬遠する傾向が今よりもはるかに強かった。
その土壌ゆえにセラミックブラケットの開発が日本で進んだものと思われる。

その年の秋の日本矯正歯科学会でトミーインターナショナル社が商品を発表した。
私もさっそくそれを自分で購入して、大学の患者に試してみた。無料でですよ
みんな喜ぶ喜ぶ！
（無料だしね）
その後、いろいろな欠点を指摘する声があったが、各社の努力でいまのようにほぼ完成されたかたちのものが販売されている。

セラミックブラケットの最大の欠点は、陶器製であることから硬すぎる問題点があった。
ブラケットの中央にはスロットとよばれる溝がある。
ここに金属ワイヤーを挿入して使用されている。
セラミックブラケットに金属ワイヤーを挿入して使用したものを、電子顕微鏡で観察すると
ささくれ立った傷が多数あることが発表された。
これは歯の移動を行う際に大きな摩擦を生じることになる。

つまり、セラミックと金属ワイヤーでは相性が悪く、歯の移動に効率がわるいことが指摘され始めた。


そこで、米国３Mユニテック社はセラミックブラケットのスロットに金属性の溝を埋め込んだ装置を開発した。（左）
これは素晴らしかった！
上記の摩擦の問題が、従来の金属装置と金属ワイヤーの摩擦の問題と同じ程度までに下げることができるようになったからだ。





右はその使用例
当院では、この商品Clarity(日本名クリアティ)を標準仕様として採用している。

引っ越しました！

下記のアドレスへ引っ越しました！

http://kohda.weblogs.jp/

まあ、一回見てください。

医療ミス３

銀座レーシック感染症事件のつづき

よく似た事案はすぐ身近にある。
矯正歯科での医療ミスだ。
これほど銀座レーシック感染症事件と似たものはない。

矯正歯科は、日本矯正歯科学会が認定医や専門医を認定している。
そこで認定された歯科医師なら、一定のレベルを下回る治療をする可能性は極めて少ない。
ところが、その学会に入っていない歯科医師。
たくさんいる。
別に問題は何もない、矯正歯科を扱わない限りはね。

ところが、何の知識もない（学生レベルすなわち国家試験レベル）歯科医師が、自分は歯科医師免許があるからといって、
何のトレーニングも受けていない矯正歯科を行っている。
実際、レベルはめちゃくちゃに低い。
当院でも毎年何人かのやり直し患者をスタートするけど、
ほとんどが素人歯科医師による医原性の不正咬合だ。
銀座レーシック事件と全く同じ構図だ！
思い上がりと金儲けがその伏線にある。

実はうちの近所にそういう思い上がり歯科が一軒ある。
もう、ばかばかしくてやりきれない。
そのことを書くとその患者さんがかわいそうなので、詳しくは書かないけど
私はよほど腹が立っている。
そう、腹が立っているのだ。
たった1日で何日分の内容になったかなあ・・・。

医療ミス２

銀座レーシック感染症事件のつづき

そこに通っていた方は気の毒と思う。
今後、もっと問題のあった例が増えると思う。
それにしても、医師の態度にはあきれたものがある。
技術とか新しい治療法に対する研究が足りないというか、ばかにしているというか。
基本的知識不足から来ているとしか思えないです。

２００３年に東京慈恵会青戸病院でも医療ミスが起ったが少し似ている。
前立腺がんの患者に、腹腔鏡下での手術を行ったところ、ミスで出血多量でしに至らしめた。
腹腔鏡下のオペは技術が難しいので、習熟によほどの期間がかかるようで、経験者の指導のもとで何年も経験を積まないといけないものなのに、
ほとんどアシストもないくせに興味から行って失敗した。

レーシック事件とは内容は全然異なるが、医学の知識や技術の欠如があるのにかかわらず、思い上がりの態度が失敗につながっている。
謙虚にものを学ぶ姿勢の欠如によるものと言ってよい。
興味をもって好奇心を持つことはとても重要なことで、それがあるから自分の技術を向上させることにつながることは否定はしない。
しかし、自分の経験をこえることをする場合には、少しずつ少しずつその範囲を広げてゆくような慎重な態度が必要だ。
青戸病院事件はその態度にかけた。

レーシック事件は、金儲けが伏線にある。
青戸病院事件より質がもっと悪い。

医療ミス

今日の報道で、銀座眼科のレーシック手術での感染症患者が全治療者の１０％に及んでいて、失明寸前の人もいるという。
この医師は、眼科学会の専門医資格をもたないでいた。
ちょうどインタビューされているが映っていたが、自分は医師の資格がある。
いったい何が悪いのか、という態度が鮮明だった。

レーシックでは、角膜をうすく剥ぐ処置があるんだが、その器具を全くいちども滅菌していなかったらしい。
全く信じられない！
体内に少しでも入ったもの、体液に触れたもの、体に接触したもの、すべて
滅菌しなくてはならない。
滅菌って言葉の意味わかりますか？

滅菌はあらゆるバクテリアやウイルスに至るまで、すべて死んで卵やスポア
（卵みたいなもの）まで死んでいる状態をいいます。
すなわち、感染はいっさい生じない。
消毒はだめです。消毒は菌が少なくなっているだけで、感染は生じます。
アルコールで拭いた程度なら消毒レベルです。
今回はその消毒さえもしていなかった。
ということは、エイズや肝炎といった厄介な感染の可能性も残されています。
600人ほどの患者数（少なく言っていると思う）だったので、3－6人の肝炎の保有者がいててもおかしくない。
全員、血液検査をうけるべきでしょう。

お始め

これからこちらにブログを移します。
デザインも美しそうです。

乞う、ご期待！

新しいブログ

皆様
何も更新せずにいます。
左のブログサイトを計画中です。
しばらくお待ちください。

なんと有料ブログサイトになります。
ご覧になる皆様には関係はありませんがね。
私は月に８４０円を払うのです。
デザインを自由に選べる、広告が出てこない等の良さがあります。
最も優れているのは、ドメインマッピング機能があることです。
つまり、全く別のドメインで作られて他のサーバーに存在するものを
http://kohda.jp/blog
というかたちで独自のドメインの中に公開できるのです。
読者の皆様には何も関係のないことですが、
webの管理者には重要な意味があります。

これは今はやりのSEO対策にそれなりの効果を期待できるようです。
最近はこの形のビジネスブログと呼ばれるものが増えてきています。
ご覧になる皆様には、webの形をしたblogのようにも、
blogの形をしたwebのようにも見えるはずです。
今後は両者が融合した変わった形のサイトが出てくると思います。

乞うご期待ください。