最近、新しい素材のブラケットが登場している。
ジルコニアブラケットという。
従来からのセラミックブラケットに見た目は良く似ている。
Zr(ジルコニウム)、元素の周期律表にそんなのあったかなあ?
二酸化ジルコニウムのことをジルコニアというらしい。
結晶化すると屈折率がダイアモンドに近くなるというので、宝石の美しさがあるという。
さて、この素材は常態では白色をしている。
通常型のセラミックブラケットは酸化アルミニュウムからできている。
従来型セラミックブラケットは、半透明で白っぽいもので力には弱く、
端がかけてしまうことも珍しいことではなかった。
半透明なセラミックブラケットは、一見透明でよさそうにみえるが、
下の接着剤が変色した時にその色を透過してくるので汚れて見える。
また、セラミックブラケットは表層がざらざらで金属ワイヤーとのマッチングも悪い
ジルコニアブラケットは、透明感は全くなく乳白色(牛乳)のような色調をしている。
歯の色に近い。
ちころが、以外に歯への色調の親和性が良い。
おまけに表面性状がきめ細かく、金属ワイヤーとの滑りがよくマッチングに優れている。
汚れもつきにくい。
機械的特性も金属によく似た性状を持っているので、米国ではホワイトメタルとも呼ばれているという。
なかなかよさそうな装置のように思う。
歯科全体にこの素材のものが静かに広がってくるみたいに思う。
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